嫁が少年漫画の主人公なら2回は暗殺されてる
嫁はとても感情豊かで、笑うときは思いっきり笑い、テレビで感動的なシーンになると涙を流すような人である。
そんな嫁と過ごしていたある日、嫁が急に手遊びをし始めた。
嫁「おっにぎり、おっにぎり」
両手の指先を合わせるように手で三角形を作り、それをおにぎりに見立てて軽快に歌いながら遊んでいた。
なんだかよくわからない手遊びをしているなぁと心の中で思いながらしばらく手遊びを見ていたら、急に歌が止まった。
嫁の様子がおかしい。
手で作った三角形から覗き込むようにこちらを見ている。
目があってから気づいた僕はまさしくのろまの称号がふさわしい。
あれは紛れもなく気功砲の構えだった。
嫁が僕を殺す気ならとっくに死んでいただろう。
この日は嫁の気まぐれでなんとか生き延びたのである。
そして気功砲事件から数日、死にかけたことも忘れた頃、またもや命の危機にさらされた。
一緒にお風呂に入っていた時、いつも通りおしゃべりをしていたらまたもや手遊びを始めた嫁。
嫁「わにさん、わにさん」
両手をくの字に曲げた状態で合わせて、ワニの口を模して遊び始めた。
湯船から這い寄るワニのごとくこちらに近づき、僕の手や腕をがぶがぶしてくる。
やめろやめろ~と遊んでいたら、その時はいきなり訪れた。
嫁「ぶしゅっ」
そう言いながらくの字に曲げた両手をつぶすように掌がぴったりくっついていた。
僕「?」
嫁「穿血」
僕「せんけつ?」
嫁「穿血」
死んだ。
速すぎて反応できないとか、そんな次元じゃない。
撃たれたことすら気づけない。
嫁・・・恐ろしい子・・・!
とまあ、僕たちは加茂家ではないので助かった。
呪術廻戦2期おもしろかったな。